SESから自社開発に転職する方法|経験者が語るリアルな手順と注意点

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SESから自社開発に転職する方法|経験者が語るリアルな手順と注意点

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筆者がSES企業で働いていたころ、客先のオフィスで毎日「この仕事、自分のスキルになっているのだろうか」と感じていました。現場が変わるたびにリセットされる人間関係、自分で技術選定できないもどかしさ、そして将来への漠然とした不安。結果的にSESから自社開発企業に転職し、現在はPM/サブマネージャーとして自社プロダクトの開発に携わっています。

この記事では、筆者自身の実体験をもとに、SESから自社開発企業に転職するための具体的な手順と注意点を解説します。「SESをやめたい」「自社開発に移りたい」と考えている方に、リアルな情報をお伝えします。

この記事でわかること

  • SESと自社開発の違い(働き方・年収・キャリア)
  • SESから自社開発へ転職するベストなタイミング
  • 転職に必要なスキルとポートフォリオの準備
  • 面接で聞かれることと対策
  • 転職後の年収の変化


SESと自社開発の違いを整理する

転職を考える前に、SESと自社開発の違いを客観的に理解しておくことが大切です。

項目 SES 自社開発
勤務先 客先常駐が基本 自社オフィス(リモートも多い)
技術選定 客先の方針に従う 自社で決められる
プロダクトへの関与 一部分の実装が多い 企画〜リリースまで関われる
年収水準 中間マージンがあり低めの傾向 SESより高い傾向
キャリアの自由度 現場次第 社内で相談しやすい
人間関係 現場ごとにリセット 長期的に構築できる

もちろん、SESにもメリットはあります。さまざまな現場を経験できること、幅広い技術に触れられることは、SESならではの強みです。ただし、「自分でプロダクトを作りたい」「技術選定に関わりたい」という気持ちが強い場合は、自社開発のほうが合っている可能性が高いです。

SESから転職するベストなタイミング

実務経験が2年以上あるとき

自社開発企業の多くは、即戦力を求めています。最低でも実務経験2年、できれば3年以上あると選考で有利になります。

現場が切り替わるタイミング

SESでは案件が終了するタイミングが自然な退職のきっかけになります。次の現場にアサインされる前に動き始めると、退職交渉もスムーズです。

スキルが伸びていないと感じたとき

同じ作業の繰り返しでスキルの成長が止まっていると感じたら、転職を検討するタイミングです。筆者の場合、テスト業務が続いて半年以上コードを書いていない時期に「このままではまずい」と危機感を覚えました。

自社開発への転職に必要なスキル

技術スキル

自社開発企業が求める技術スキルは、SESの現場で求められるものとは少し異なります。

  • Webアプリケーション開発の実務経験: フロントエンド・バックエンドどちらか、または両方
  • Git/GitHubの実務利用: チーム開発でのブランチ運用やプルリクエスト
  • データベース設計の基礎: テーブル設計やSQLの理解
  • クラウドサービスの基礎知識: AWS、GCPなどの基本的な利用経験

ポートフォリオの重要性

SESでの実績は守秘義務の関係で詳しく語れないケースが多いです。そのため、個人開発のポートフォリオが自分のスキルを証明する重要な材料になります。

ポートフォリオの具体的な作り方は「エンジニア転職のポートフォリオの作り方|書類通過率を上げる具体例付き」を参考にしてください。

ソフトスキル

自社開発では、チームメンバーとの密なコミュニケーションが求められます。SES時代に培った「さまざまな現場に適応する力」は、実はアピールポイントになります。

転職エージェントの選び方

SESからの転職では、IT/Web業界に特化した転職エージェントを使うのが効果的です。大手総合エージェントだとSES企業の求人が多く混ざっていることがあるため、「自社開発企業のみ希望」と明確に伝えることが重要です。

エージェント選びの詳細は「IT転職エージェントおすすめ5選|エンジニアが実際に使って比較」でまとめています。

エージェントに伝えるべきこと

  • SESではなく自社開発企業を希望していること
  • 希望する技術スタック
  • リモートワークの希望有無
  • 年収の下限ライン

面接で聞かれること

SESから自社開発への志望動機

最も重要な質問です。「SESが嫌だった」というネガティブな理由ではなく、「自社プロダクトの開発に深く関わりたい」「企画段階から関わってユーザーに価値を届けたい」といったポジティブな動機を軸にしましょう。

SES時代の経験で活かせること

SESの経験は決してマイナスではありません。以下のような点をアピールできます。

  • 複数の現場で培った適応力
  • さまざまな技術スタックへの対応力
  • 異なるチーム文化のなかでのコミュニケーション力
  • 限られた情報のなかでキャッチアップする力

個人開発やポートフォリオについて

「業務外でどんな技術に触れているか」は必ず聞かれます。ポートフォリオの内容だけでなく、なぜそのテーマを選んだのか、どんな技術的な工夫をしたのかまで話せるように準備しておきましょう。

転職後の年収の変化

筆者の実体験として、SESから自社開発に転職した際に年収は約80万円アップしました。SES企業では中間マージンが差し引かれるため、同じスキルレベルでも自社開発企業のほうが年収が高くなる傾向があります。

ただし、企業規模やポジション、地域によって差があります。転職時の年収だけでなく、昇給の仕組みや評価制度も確認しておくことをおすすめします。

年収アップの方法をもっと知りたい方は「30代エンジニアが年収を上げる5つの方法」も参考にしてください。

SESからの転職で注意すべきこと

「自社開発」の定義を確認する

求人に「自社開発」と書いてあっても、実態はSES的な働き方(客先常駐)という企業もあります。面接で具体的な働き方を確認しましょう。

退職時のトラブルに備える

SES企業では、現場との契約の関係で退職を引き止められるケースがあります。法律上は2週間前の申告で退職可能ですが、現場の契約期間を考慮して1〜2ヶ月前に伝えるとスムーズです。

退職手続きの詳細は「エンジニアの退職手続き完全ガイド」を参照してください。

技術力の不足を過度に恐れない

「自社開発企業は技術力が高くないと入れない」と思い込んで動けない方がいますが、ポテンシャル採用をしている企業も少なくありません。実務経験2年以上あれば、十分にチャンスはあります。

よくある質問

Q. SES経験しかなくても自社開発に転職できますか?

A. はい、可能です。SES経験で培った実務スキルに加え、個人開発のポートフォリオがあると選考で有利になります。筆者自身もSES経験のみで自社開発企業に転職できました。

Q. SESから転職する際、現場への迷惑はどうすればいいですか?

A. 引き継ぎ資料を丁寧に作成し、可能であれば現場のプロジェクトの区切りに合わせて退職するのがベストです。ただし、自分のキャリアを最優先に考えて問題ありません。

Q. SESと受託開発、自社開発の違いがよくわかりません。

A. SESは技術者を客先に派遣する形態、受託開発は他社から依頼を受けてシステムを作る形態、自社開発は自社のプロダクトを企画・開発・運用する形態です。プロダクトに深く関わりたい場合は自社開発、さまざまな案件を経験したい場合は受託開発が選択肢になります。

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まとめ

SESから自社開発への転職は、多くのエンジニアが実現しているキャリアパスです。

  • SESと自社開発の違いを理解したうえで、自分が何を求めているか明確にする
  • 実務経験2年以上・現場の切り替わりタイミングが転職の好機
  • ポートフォリオは守秘義務を超えて自分のスキルを証明する手段
  • 面接ではSES経験をポジティブに言い換えてアピールする
  • 「自社開発」の実態は企業ごとに異なるため、面接で具体的に確認する

筆者自身、SESから自社開発に転職したことでキャリアの選択肢が大きく広がりました。不安があるのは当然ですが、準備をしっかりすれば道は開けます。



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